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外国人介護人材の面接で確認すべき質問と見極めポイント

外国人介護人材の採用面接では、日本語力や第一印象だけで判断すると、配属後のミスマッチにつながることがあります。

介護現場で働くイメージを本人と施設側で具体的に共有できているか、分からないときに確認できるか、生活面も含めて日本で働く準備ができているかを見極めることが大切です。

一方で、面接は応募者の適性・能力を確認する場です。

国籍、家族、宗教、思想信条など、職務に関係のないことを尋ねるのは適切ではありません。

この記事では、介護施設が外国人介護人材の面接で確認したい質問、回答の見方、面接後に施設側がすべきことを解説します。

面接の目的は「日本語が上手な人」を選ぶことではない

面接で確認したいのは、流ちょうに話せるかだけではありません。

介護の仕事を理解し、分からないことを確認し、安全に業務を覚えていけるかを見ます。

見る軸

面接で確認すること

介護への理解

どのような仕事を想定しているか

日本語での意思疎通

質問を理解し、分からないときに聞き返せるか

学ぶ姿勢

未経験の業務をどう覚えようとするか

勤務条件の理解

勤務地、シフト、休日、業務内容を理解しているか

定着の準備

生活上の困りごとを相談できるか

 

日本語を完璧に話せることより、「分からないまま進めない」「確認して学べる」ことの方が、介護現場では安全につながります。

面接前に施設側でそろえるべきこと

面接官によって質問や評価がばらつくと、候補者を公平に比較できません。

事前に次の3点をそろえましょう。

  1. 募集する仕事と勤務条件を、やさしい日本語で説明できるようにする
  2. 全候補者に共通で確認する質問と評価基準を決める
  3. 面接後に誰が何を判断するかを決める

厚生労働省も、公正な採用選考のため、職務遂行に必要な適性・能力を評価する観点から、あらかじめ質問項目や評価基準を決めることを示しています。

面接前の確認事項を一度整理したい場合は、受け入れ予定の業務、勤務体制、教育担当者をメモにまとめてください。

候補者とのすり合わせや現場見学の進め方は、FUJI Human Careへ相談できます。

確認したい質問と見極めポイント

1. 介護の仕事をどのように理解していますか

質問例: 「介護の仕事では、利用者の生活を支えるためにどのようなことをすると理解していますか」

この質問では、介護を単なる身体介助として捉えていないか、利用者との関わりやチームで働くことを理解しているかを確認します。正解を求めるのではなく、本人の言葉で説明できるかを見ましょう。

2. 分からない指示があったとき、どうしますか

質問例: 「先輩の指示が分からなかったとき、どのように確認しますか」

介護では、分からないまま介助を進めることが安全上のリスクになります。「聞き返す」「メモを取る」「確認する相手を探す」といった行動を具体的に話せるかがポイントです。

3. 利用者の様子がいつもと違うと感じたら、どうしますか

質問例: 「食事量が少ない、表情が暗いなど、利用者の変化に気づいたらどうしますか」

この質問では、本人だけで判断せず、報告・相談する意識があるかを確認します。医療的な判断を求めるのではなく、気づいたことを誰にどう伝えるかを聞きます。

4. シフト勤務について、どのように理解していますか

質問例: 「早番・遅番・夜勤を含む勤務では、どのような準備が必要だと思いますか」

勤務条件の理解を確認する質問です。面接の場で、実際の勤務時間、休憩、夜勤に入るまでの教育期間などを一方的に説明するだけでなく、本人の理解を言葉で確認しましょう。

5. 日本で働くうえで、不安なことや確認したいことはありますか

質問例: 「仕事や生活について、今の時点で確認したいことはありますか」

不安を聞くこと自体が目的ではなく、相談できる関係をつくる質問です。回答がなくても、入職後に相談できる窓口や支援者を説明する機会になります。

日本語力は「会話の量」ではなく、業務での確認力を見る

面接の短い会話だけで、現場で必要な日本語力を正確に判断することは難しいものです。

そこで、次のように確認を分けます。

確認したい力

面接での見方

質問を理解する力

短い質問を聞き、要点に沿って答えられるか

聞き返す力

分からない言葉をそのままにせず確認できるか

説明する力

経験や希望を順序立てて話せるか

安全に関わる言葉

体調不良、痛み、転倒など基本語彙を理解できるか

学ぶ力

メモ、復唱、確認の習慣があるか

 

面接で難しい専門用語を試す必要はありません。

入職後に必要な業務日本語を、施設側がどう教えるかまで含めて採用計画を立てることが重要です。

聞いてはいけない、慎重に扱うべき質問

採用面接では、職務と関係のない事項を把握しないことが原則です。

特に、次のような質問は避けましょう。

食事、礼拝、生活習慣など、配属後の調整に関わる事項を確認する必要がある場合もあります。

その場合は採否判断のために聞くのではなく、雇用条件・安全配慮・合理的な調整に必要な範囲で、内定後または本人の同意を得た適切な段階で確認してください。

迷う場合は、労働局・ハローワークなどの公的窓口にも確認しましょう。

面接後に行うべき「すり合わせ」

採用の失敗は、面接だけで起きるわけではありません。

配属前に、本人と施設側の理解をそろえることが重要です。

すり合わせること

具体例

業務内容

入浴・排泄・食事介助、記録、申し送りの有無

勤務条件

シフト、休日、夜勤開始の目安、残業の扱い

教育体制

教育担当者、OJT、相談相手、評価の時期

生活支援

住居、行政手続き、銀行、携帯、通院時の相談先

困ったときの連絡先

施設内の相談先、監理団体・支援機関の連絡先

 

面接での印象と、配属後の働きやすさは別です。

仕事内容と生活の立ち上げを具体的に説明し、本人が質問できる場を設けることで、ミスマッチを減らせます。

FUJI Human Careに相談できること

FUJI Human Careは、介護施設における技能実習生の受け入れを支援しています。

候補者面接では、施設側が確認したい業務・勤務条件を整理し、本人が仕事内容を理解できるよう支援することが重要です。

面接を「選ぶ場」だけにせず、受け入れ後に一緒に働くためのすり合わせの場にすることで、双方の不安を減らせます。

まとめ

外国人介護人材の面接では、日本語の流ちょうさだけでなく、介護への理解、確認する力、勤務条件の理解、相談できる姿勢を見ましょう。

質問と評価基準を事前にそろえ、職務に関係のない事項は尋ねないことも重要です。

関連記事として、外国人介護人材の受け入れ前に見学ツアーで確認すべき7つのポイント https://www.fuji-humancare.jp/3117/もあわせてご確認ください。

参考情報